アメリカの受験生活ってどんな感じ?

2023年未だにコロナ禍の余韻が残る教室風景。Junko先生やKyeくんはマスクを手放せませんでした。
あれから3年。すっかり大人びた雰囲気をまとい、この秋からはいよいよ大学生になります。

高校生と大学生のコミュニケーションクラスに顔を出したKyeくん。年代が近いので、担任のRod先生を交えて話が弾んだ。

小1のSちゃんと小4のMちゃん姉妹、それぞれのクラスに参加して楽しめたそうです。お迎えのパパと一緒に。
アメリカの大学受験はどのようなものなのか?
Kyeくんは見事に、州立大学工学系難関校で知られるジョージア工科大学に合格、これから専攻学部を選択していくところなのですが、彼の将来の夢は「教師になりたい」のだそうです。そしてその原点はこのイングリッシュ・マスターズでのティーチングだった、とのこと。
彼は前回の日本滞在の時に、教えることの悦びと楽しさ、同時に難しさも知ったと言います。 ここでの日本の子どもたちとのふれあいが何よりも自分の心を動かしてくれた、というのを聞いて、こちらの方が感動することになりました。 ※ジョージア工科大学(Georgia Institute of Technology、通称 Georgia Tech)は、アメリカでは州立大学(公立)でありながら、工学・コンピュータサイエンス分野では世界最高峰の一校という位置付けです。 アメリカでは約1年早く大学受験が終わっていますが、彼がもし日本の高校3年生だったなら、まさに今ごろ志望大学の合格を目指して塾をはしごする毎日を送っているはずです。
私は、Kyeくんにアメリカの大学受験がどのようなものなのか、いろいろ聞いてみました。 アメリカでは、一般的に次のような項目を総合的に見ます。
- 高校3〜4年間の成績(GPA)
- 履修した難易度の高い授業(APやHonorsなど)での成績
- エッセイ(志望理由だけではなく、自分の経験を書く)
- 推薦状(先生や校長など)
- 課外活動やボランティア経験もしっかり評価の基準になります。
- スポーツ
- ボランティア
- 生徒会
- 音楽
- 起業
- コンテスト
- SAT・ACTなどの学力テストの成績
Kyeくんの評価ポイント
では、Kyeくんの場合はどこで評価されたのでしょう?聞いてみると実に多岐にわたって彼が高校時代に活躍してきたことが判ります。
- GPAで優秀な成績を獲得
- SAT で1450点獲得
- APプログラムで高得点を獲得
- マーチングバンドに所属、活躍。
- ディベートクラブに所属、活躍。
- 科学クラブに所属、活躍。
- 英文学の家庭教師
- 趣味、特技としてピアノの演奏
- 趣味、特技として絵画
彼は高校生活の4年間全体で、常に楽しみながら努力して自分を磨いている優等生でした。
そのおかげでGeorgia Techに合格できたのです。
Kyeくんの話を聞いていて感じたのは、「受験勉強」と「人として成長すること」は、本来切り離してはいけないものなのだということでした。
成績だけではなく、自分の好きなことに夢中になり、人と関わり、社会に貢献しようとする姿勢まで評価されるアメリカの大学受験。その制度が学習に励む学生たちにもたらす成果については私達が学ぶべき点がたくさんあるように思います。
日本では選抜方法がいろいろに多様化されてきても、結局、試験の成績が重視され、評価される傾向がまだまだ強いように思います。
一方アメリカでは、高校生活全体を通して「どんな人物なのか」が評価されます。ここは大きく違う点のような気がします。
ただし、最近の日本でも総合型選抜や学校推薦型選抜が増え、学校によっては少しずつその考え方に近づいてきているところもありますが。
さて、もし皆さんなら、日本とアメリカ、どちらの受験制度を選びたいですか?